フリーランスは会社員と異なり自らの力で仕事を得なければ続かないため、営業は不可欠です。逆にきちんと営業ができれば、案件も継続して受注でき、収入も安定するでしょう。
しかし営業が必要と頭で分かっていても、営業に自信がなかったりやり方が分からなかったりする人もいますよね。
実はフリーランスの営業は事前準備とやり方を知ることがポイントです。今回はフリーランスに不可欠な営業のやり方を、おすすめの営業代行サービスや本とともに解説します。
なお今回の記事は、以下の人におすすめです。
- フリーランスの営業のやり方を知りたい人
- 営業に苦手意識がある人
- おすすめの営業代行サービスを知りたい人
Contents
フリーランスに営業が必要な理由
フリーランス活動で営業は欠かせません。理由は会社員の場合と異なり、フリーランスは自分で動いて仕事を探す必要があるためです。
会社に所属している場合であれば、専門の営業社員が代わりに取引先へと出かけて案件をもらってくるでしょう。
しかしフリーランスの場合は、自分自身が営業マンになって、自分のスキルや実績を売り込む形で仕事を得ます。
フリーランスが営業で仕事を得られるかどうかは、事業と自分の人生の両方にとっても死活問題でもあるため、営業活動は必要です。
フリーランスの営業で行うべき事前準備4つ
フリーランスに営業は必要不可欠であるとはいえ、中には営業に苦手意識を持つ人もいますよね。もし営業が苦手な場合は、まず事前準備から始めると良いでしょう。
フリーランスがスムーズに営業するための事前準備として、以下の4つがあります。
自己分析
営業の事前準備で最初に行うべきものが自己分析です。フリーランスが営業するには、自分が他者に対して売り込めるスキルや実績、特技などを知る必要があります。
具体的には今までの自分を振り返り、成功経験を洗い出すと良いでしょう。成功経験の中で役に立ったことや得意分野を思い出してみます。
スキルで成果物を仕上げる所要時間もわかると、クライアントに必要な報酬を提示する際に役立つでしょう。
もし成功経験がない場合でも、自分の好きなことやしたいことを売り込む材料にするのもおすすめです。
自分磨き
売り込めるスキルなどを見出したら、次はニーズに応えられるレベルにまで磨き上げます。
今のままでも売り込めそうであれば、別のスキルとの掛け合わせで価値がより高まるでしょう。
スキル以外にも人柄や外見を磨くことも大切です。人柄については誠実さが伝わるようにコミュニケーション力を磨いたり、時間を守ったりすると良いでしょう。
また対面やビデオチャットで営業する場合は、清潔さを感じさせる外見・服装も準備するべきです。顔が見える状態で営業する際は、何よりも第一印象が成功のカギを握っています。
ポートフォリオやプロフィールの作成
フリーランスの場合はオンラインで営業するケースが非常に多いため、ポートフォリオやプロフィールも欠かせない手段です。
クラウドソーシングサービスを利用する場合でさえも、プロフィールの充実度が重要な要素になります。
ポートフォリオやプロフィールには自分の過去の実績・経験などを記すのが基本です。実績については今までの案件で作成した作品や署名記事などを紹介すると良いでしょう。
もしアピールできる実績がない場合は、現時点で自分ができることやスキルなどを書きます。エピソードがあればより説得力が増すでしょう。
案件を確実にこなす
プロフィールやポートフォリオ以外にも、現在関わっている案件を確実にこなすことも立派な営業準備の手段です。
いくらスキルが高くても、納期が守れなかったり対応が不誠実だったりすれば信用が下がるでしょう。
具体的には決められた納期を確実に守ることやクライアントからの連絡にはなるべく早めに応じること、規格などを守ることが挙げられます。
クライアントの要求にきちんと応えることも、今後の仕事を手繰り寄せる手段です。
フリーランスが営業する方法4つ
実際にフリーランスが営業する際、やり方が分からないという人もいますよね。フリーランスが営業する手段は主に以下の4つです。
営業電話やメール
最初に紹介するやり方に営業電話やメールがあります。営業電話などを用いる際は、顧客のリストアップが欠かせません。
もし会社などにいた頃の人脈を活かせそうであれば、遠慮なく活用するのがおすすめです。
なおメールで連絡する場合は、ポートフォリオなどの実績があれば一緒に添付すると良いでしょう。またアドレスも事業用アドレスを使う方が望ましいと言えます。

SNSやブログの活用
次に紹介する営業の手段は、SNSやブログの活用です。つまりSNSのフォロワーやブログの読者との繋がりを築き、彼らから直接仕事を得られるようにします。
SNSなどを利用する際は継続的な更新がカギです。少なくとも週に数回、できれば毎日更新することで注目されやすくなります。
またSNSやブログではプライベートな内容や愚痴は避けるべきです。特にあまりにもネガティブな内容が書いてあると信頼性を疑われます。

セミナーやコミュニティ
さらにフリーランスなど向けに行われるセミナーやコミュニティも営業にぴったりな環境です。
セミナーやコミュニティには多くの参加者が集う分、人脈が広げやすい特徴があります。なおセミナーなどの場合は、営業というより種蒔きの意味が強いと言えるでしょう。
セミナーなどで営業活動する場合は、極力名刺を持参するべきです。初対面の人が多い分、お互いに名刺を交換すれば相手に営業を掛けるチャンスも広がります。
名刺をすぐに用意できない場合は、せめて携帯電話を持参すると良いです。電話番号やSNSアカウントを交換するだけでも人脈形成に繋がります。

営業代行サービスやエージェント
もし自分で営業しにくく感じるのであれば、営業代行サービスやエージェントの活用もおすすめです。コンサルタントが代行する分、あまり負担を感じずに営業活動できます。
特にエージェントを利用する場合は比較的安定した案件が見つかることも多く、収入面でも満足しやすいです。
加えて相手先企業とのトラブルが発生した場合もエージェント側が対応してくれる点でも安心できます。
フリーランスにおすすめの営業代行サービス・エージェント4選
営業代行サービスやエージェントで営業活動したいのであれば、おすすめのサービスも気になりますよね。おすすめのサービスを知っておくと、安心して営業を任せやすいです。
またフリーランスで営業代行する場合は、営業案件が得られるサービスを知っておけば、仕事探しもしやすくなります。
フリーランスにとっておすすめの営業代行サービスやエージェントは、以下に挙げる4つです。
0っと
0っとは株式会社レイゼクスが運営する営業代行サービスで、小規模企業や個人事業主の営業をサポートします。
規模の小さい事業主が主な対象であるため、少ない予算で営業代行を利用したいフリーランスにもおすすめです。
具体的にWebや広告の制作、IT関係の営業を得意としています。
職種で言えばデザイナーやエンジニアなどフリーランスで定番とされるものと重なるため、フリーランスの利用にもうってつけです。
kakutoku
株式会社kakutokuが運営しており、日本最大級の営業支援サービスとして有名です。
またフリーランス営業職が案件探しできるクラウドソーシングサービスとしても知られています。
リモート案件が非常に多く、希望条件にも柔軟に対応してもらえるため、自分の望む案件が見つかりやすいです。また月々の報酬も一定のため、安定収入も実現できます。

sidebizz
ウェブエックス株式会社が運営する営業支援サービスです。kakutokuと同じく国内で指折りの規模を誇ります。
営業ノルマが一切ない点や、発注業務や商談などの作業に従事しなくて良い点が大きなメリットです。
営業活動に全力を注げる環境であるため、営業フリーランスとしての実力を遠慮なく発揮できます。

saleshub
kakutokuやsidebizzと並ぶ国内最大級の営業支援サービスです。株式会社saleshubが運営しています。
最大の特徴が「紹介先登録」システムを導入している点です。自分とつながりのある企業を予め登録することで、いつでも登録した企業からの案件を受けられるようになっています。
紹介先登録を活用できるために、自身でわざわざ案件探しなどで手間を掛けなくても大丈夫です。また案件数の豊富さやノルマのない点もメリットになっています。

フリーランスの営業でおすすめの本4選
フリーランスが自分で営業できるようになるには、営業関係のスキルや知識が欠かせません。そして営業関係のスキルや知識を身に付ける上で手軽な手段が本で学ぶことです。
フリーランスの営業でおすすめの本には、以下の4冊があります。
起業家・フリーランスのための「ブログ・SNS集客」のキホン
フリーランス活動には欠かせないSNSやブログなどによる集客や情報発信の方法を解説した本です。
ブログなどでの情報発信は初心者に難しいイメージはあるものの、本書の内容は初心者でも非常にわかりやすくなっています。
ブログやSNSでの集客を知り、自ら投稿すると営業に関わるWebマーケティングのスキルが付きやすいです。フリーランスの営業について知る意味でも役立ちます。
フリーランスで行こう
現役のフリーイラストレーター・漫画家として活躍している高田ゲンキ氏の本です。漫画の形で彼の経験を元にフリーランスのリアルが描かれています。
営業についても多くのページが割かれ、焦らずに営業することを通じて経験値を稼ぐことの大切さが力説されている内容です。
加えて著者自身が独立直後に案件を受注した経緯も参考になります。
伝える力
わかりやすい時事ニュースの解説で人気のある池上彰氏の著書です。コミュニケーションに欠かせない「書く」「聞く」「話す」スキルを上達させる方法が詳しく解説されています。
「書く」「聞く」「話す」スキルは営業以外にも、フリーランスの仕事ではあらゆる面で求められるものです。
営業に限らず、フリーランスとして全体的にスキルアップする上で是非読んでおきたい1冊でしょう。
雑談力が上がる話し方
『声に出して読みたい日本語』などコミュニケーション関係の専門家で知られる斉藤孝氏の著書です。
雑談力を身に付ける大切さや実際にうまく雑談する際に役立つ50個のアイデアが解説されています。
フリーランスになると非常に多種多様なクライアントやフリー仲間と付き合うことが多いです。様々な人との営業や関わりに備えて雑談力を身に付ける際に役立ちます。
まとめ
今回はフリーランスにとって必要不可欠な営業のやり方を色々と見てきました。フリーランスは自ら仕事を得なければ事業も生計も成り立たないため、営業活動が必要になります。
営業活動を行うには、まず自己分析や自分磨きなどの事前準備が欠かせません。同時にプロフィールの充実や確実な作業も営業準備になります。
実際の営業では営業電話やブログ、営業代行を活用するなど方法は様々です。営業代行サービスや営業力を身に付けられる本でおすすめもあるため、役立ててみると良いでしょう。