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個人事業主(フリーランス)は失業保険を貰えない?再就職手当を貰う手順

リバ邸オーナー
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一般企業で働いていても、いつまでも安泰というわけではありません。

自らの意思で自由に好きなことができるフリーランスとして働きたいために、退職を選択する場合もあります。

ここでフリーランスになった時に、ハローワークから再就職手当を貰う方法を知らない人は多いのではないでしょうか?

本記事では「個人事業主になった時にハローワークから再就職手当を貰う手順」について詳細に解説します。

この記事を読むことで、数10万円の損失を防ぐことができますよ。

個人事業主(フリーランス)は失業保険を貰えない理由

失業保険とは、就職する意思と能力があり、労働意欲があり就職活動を行っている方が受給できる給付金のことを指します。

そのため、結論言ってしまうと個人事業主(フリーランス)は失業保険を受給することができません。受給条件は下記の通りです。

①ハローワークに来所し、求職の申込みを行い、就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、本人やハローワークの努力によっても、職業に就くことができない「失業の状態」にあること

②離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること

③ただし、倒産・解雇等により離職した方については、離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上ある場合でも可

(参考:「ハローワークインターネットサービス」)

つまり①の「失業の状態」に当てはまらないので、受給できないということになります。

失業保険は受給できませんが、再就職手当は貰える可能性があるので、次の項で確認していきましょう。

個人事業主(フリーランス)は再就職手当を貰おう

失業保険は実質的に付与されないので、フリーランスとして支給を受けることができるものとして再就職手当があります。

再就職手当についての概略は、次のようになっています。

再就職手当とは

再就職手当とは、退職後に早期の再就職を促進するための制度で、再就職までの時期が早いと、一定の給付額を受給することが可能です。

基本的に就職することありきの制度ですが、フリーランスとしても受給できる可能性があるものとして注目されています。

再就職手当の給付額は失業保険の5-7割程度貰うことができるので、貰えるか貰えないかはその後のフリーランス生活に大きく関わりますよね。

すでに再就職先が決まっているなどの出来レースのような場合は受給できませんが、さほど対象条件は厳しくないので、比較的誰でも受給可能です。

ただしあくまでも再就職する意欲があって、実際に再就職やフリーランスとして働かなくては受給できないことは覚えておきましょう。

再就職手当の支給を受ける条件

退職後すぐにフリーランスになった場合でも、再就職手当を受給することが可能です。

以下厚生労働省が定めた、再就職手当をの支給を受ける条件です。

①就職日の前日までの失業の認定を受けた後の基本手当の支給残日数が、所定給付日数の3分の1以上あること。

②1年を超えて勤務することが確実であると認められること

③待期満了後の就職であること

④離職理由による給付制限を受けた場合は、待期満了後1か月間については、ハローワークまたは許可・届け出のある職業紹介事業者の紹介により就職したものであること

⑤離職前の事業主に再び雇用されたものでないこと(資本・資金・人事・取引等の状況からみて、離職前の事業主と密接な関係にある事業主も含みます。)

⑥就職日前3年以内の就職について、再就職手当または常用就職支度手当の支給を受けていないこと

⑦受給資格決定(求職申し込み)前から採用が内定していた事業主に雇用されたものでないこと

⑧原則、雇用保険の被保険者資格を取得する要件を満たす条件での雇用であること

(参考:「厚生労働省」)

上記に当てはまる人は、ハローワークに下記書類を提出し、認められることで再就職手当を受給することが可能です。

個人事業主(フリーランス)が再就職手当を受け取る手順

それでは個人事業主(フリーランス)が再就職手当を受給する手順や流れについて説明していきます。

全部で6項目ありますので、1つ1つ確認していきましょう。

ハローワークで雇用保険の手続きを行う

まず離職票を受け取ったら、ハローワークに出向いて失業手当受給と求職申し込みの手続きを行いましょう。

離職票の他にも、マイナンバーカード、運転免許証、証明写真、印鑑、本人名義のキャッシュカードなどの準備が必要です。

写真は最近はスマートフォンなどで撮影できますが、証明写真が必要になるので、駅やコンビニにある撮影機や写真館で撮影する必要があります。

初回説明会に参加する

次にハローワークで失業保険の内容や手続きの流れを説明してくれる説明会に参加しましょう。

この説明会を受講しないと再就職手当の手続きを踏むことができないので、忘れずに参加して下さいね。

初回認定日にハローワークへ出向く

初回講習を受講した後、約2週間程度後に失業が認定されます。

認定された日を失業認定日と呼びますが、これまでの期間において就職活動の内容や現状の収入などについて、ハローワークに対して正確に伝えることが重要です。

個人事業主となることをハローワークに伝える

ハローワークに対して、フリーランスとして働くことを伝えます。

この宣言をしておけば、再就職手当を受け取ることが可能ですが、逆に伝えておかないと失業状態とみなされない場合があるので要注意です。

必須ではありませんが、ハローワークに伝えておくのがベターです。

宣言は、ただ口頭で伝えるだけで特に書面等の準備は必要ありません。

開業届を税務署に提出する

フリーランスとして働くために、個人事業主として開業届を作成して提出します。

開業届は管轄の税務所で入手でき、記入方法も指導を受けることができますが、不安な場合は会計ソフトなどでも気軽に作成することが可能です。

開業には身分証明書と印鑑、マイナンバーが必要となるので用意して下さい。開業届が受理されると、受領印が押されて控えが返却されます。

この控えが再就職手当を申請する際に必要となるのでしっかり保管して下さい。

また、法人口座やクレジットカードの発行時にも使用することができますよ。

再就職手当の申請手続きを行う

必要な書類などの準備が整ったら、ハローワークで再就職手当の申請を行います。

  • 雇用保険受給者資格証
  • 開業届のコピー
  • フリーランスとして1年以上働くことのできる証明書のコピー

上記の書類を提出すると審査が行われます。

また再就職手当の申請から1ヶ月後にハローワークから事業を継続しているかの確認が行われるので、現在の状況を報告して下さい。

審査結果については郵送で通知され、通過した場合は指定の口座に一括で支給されます。

再就職手当を得るために注意すべき点

再就職手当を受け取る際に注意すべきポイントを紹介します。

場合によっては、支給されないケースもあるのでしっかり遵守することが重要です。

開業届を提出するタイミングが重要

再就職手当を申請するまでは、失業保険を受けることになります。

既に開業済みの場合、補償金を受け取ることができずに再就職手当を受け取ることもできません。

開業届を提出するタイミングとしては、失業認定日を越して申請することが重要です。

開業届は作成すれば税務署ですぐに受け付けてくれるので、しっかりタイミングを見計らって申請しましょう。

また、確定申告のタイミングもしっかり考慮して提出することが重要です。

1年以上就業できることを証明できること

再就職手当を受け取ることができる条件として、「1年以上業務を続けられる場合のみ」が該当します。

僕の場合クライアントにお願いして、1年間月15万円支給される契約書を提出することで承認を得ることができました。

そのため再就職手当を貰う計画をたてた段階で、証明書をどのように調達するのかを考えておきましょう。

開業前に働いた場合はハローワークに報告すること

もし開業前に働いてしまった場合、正直にハローワークに報告して下さい。ハローワーク側では、その後の手続などについて細かく指導してくれます。

もし再就職手当を受けた後にこの事実が発覚すると、不正受給の対象となる可能性があるので注意して下さい。

まとめ

再就職手当は、イメージとしては就職が決まったことをお祝いするような形で受給できます。

もし会社を辞めてフリーランスとしてすぐ働くと決意した場合は、再就職手当をより多く受け取ることが可能です。

今回紹介した手順を守って、適切に再就職手当を申請して下さい。