フリーランスが増えている現在、独立して自由に仕事したいと思う人もいるでしょう。そして独立する際スキルなしでも大丈夫なのか気になる人もいますよね。
スキルなしでフリーランスになることは、きちんとした手順を踏めば可能です。スキルなしでフリーランスになる方法やおすすめの仕事をご紹介します。
なお当記事は、以下のケースに当てはまる人におすすめです。
- スキル不要でもフリーランスになりたい人
- 会社員からフリーランスになりたい人
- フリーランスの職種が気になる人
Contents
スキルなしでフリーランスが甘くない理由3つ

人間関係や働く時間・場所に囚われないフリーランスの生き方に憧れる人も多いです。中にはスキルがない状態で独立しようと思う人もいますよね。
しかしスキルなしでフリーランスの世界を生きることは甘くありません。理由に以下のようなものがあります。
即戦力を期待される
まず、企業が即戦力を期待するためです。自社では難しい仕事を外に依頼する以上、なるべく高い成果を求めます。
言い換えれば、企業としてはすぐに成果の出せる高いスキルを持った人材に仕事を依頼したいのが本音です。
以上の理由があるため、スキルのない状態では企業の期待に応えられないケースもあります。
スキル不要の案件は単価が低く生活できない
またスキルが不要の案件では単価が低く生活できない点も大きな理由です。確かにクラウドソーシングサービスの案件を見ると、「スキル不要」の案件も多くあります。
しかしスキル不要の案件は、見方を変えると「誰にでもできる」という意味です。依頼主からすれば特別なスキルが求められない仕事に高い報酬を払う必要がありません。
高い報酬を払う必要がなければ、結果的に単価が安くなります。そしてスキル不要の案件をこなすだけでは生活は難しいでしょう。
助けてくれる人がいない
さらに「助けてくれる人がいない」状態もスキルなしの人にはきついです。フリーランスは会社員などと異なり、基本的に1人で全てをこなす必要があります。
会社員の場合、トラブルや疑問があっても同僚に相談しやすいです。一方フリーランスは同僚に当たる人がいないため、全てを自分で責任を負います。
特にスキルがない場合は生活のために案件を多くこなす羽目になりがちです。場合によっては限界以上に案件を無理に受注し、体調を崩すこともあります。
スキルなしからフリーランスになる7ステップ

スキルなしの独立が甘くない理由を聞くと絶望的な気持ちになる人もいますよね。しかしスキルなしの状態でも、段階を踏めばフリーランスとして食べていけます。
主なステップは以下の通りです。
フリーランスとしてしたいことを明確にする
最初に「フリーランスとして何がしたいのか」を明確にします。具体的な職種やフリーランスになる目的、将来のプランまで考えるべきです。
なる目的を考える際、後ろ向きな動機を持つべきではありません。「誰にも命令されたくない」などの理由では長続きしないでしょう。
将来の目標や理想をしっかり思い描くことが、フリーランスへの第1歩です。
準備期間を設ける
目的やビジョンをはっきりさせたら、次は準備期間を設けます。期間は最低でも3ヶ月前後は必要です。
フリーランスで生きることはイメージ通りにいかないこともあります。無収入や体調不良で廃業に至るケースもあるため、準備なしでの独立は避けるべきです。
独立後にピンチに見舞われても安心であるように、退職前に必要な知識を身に付けたり、備品などを揃えたりします。
もちろん退職する日に向けて、手続きや後任となる同僚への引継なども必要です。

スキルアップや貯金
スキルアップや貯金も準備に欠かせません。スキルなしの状態であれば、独立後に自分のスキルで勝負できるように退職前の時期で必要なスキルを身に付けます。
特に準備期間が短い場合は、有給休暇や土日などを活用してでもしっかり勉強した方が良いでしょう。
また独立後に必要なお金も準備するべきです。フリーランスは無収入になるケースもあるため、万一の場合でも生活できるようにお金も蓄えておきます。
目安は現在の生活費の6ヶ月~1年分です。加えて翌年の住民税も重い負担になるため、税金で払う分も用意する必要があります。
成功者の話を聞く
周りにフリーランスで成功している人がいる場合は、話を聞くのもおすすめです。生の経験が豊富であるため、独立後に役立つ方法や知識を得られます。
もし交流会やオンラインサロンなどで話を聞けそうであれば、積極的に参加してみると良いです。職種やキャリアの様々なフリーランスの話に多く触れられます。
セルフブランディング
スキルアップと合わせてセルフブランディングも必要です。自分にできることや就業経験・実績などをもとに、依頼者にアピールできる強みに仕上げます。
ある程度形になってきたら、必要に応じて提示できるようにポートフォリオを作成するのもおすすめです。
すでにクラウドソーシングサービスに登録していれば、プロフィールを充実させても良いでしょう。
副業などで実務経験を身に付ける
ある程度準備が進んできたら、独立前に副業などで実務経験を身に付けていきます。
スキルアップで身に付けた知識や技能も実務経験によって使いこなせるようになるためです。なお副業する際は稼ぐ目標額を決めると良いでしょう。
ただ退職中に副業する場合は、会社の就業規則を必ず確認する必要があります。副業禁止になっていれば、独立前に解雇されるケースもあるためです。
ちなみに副業収入は年収で20万円以下であれば申告の義務はありません。
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副業収入で稼げるようになったら独立
副業で一定の金額や本業並みの金額が稼げるようになれば、いよいよ独立のタイミングと言えます。
退職日が近づいてきたら、今以上に案件を得る手段を確保しておくと良いでしょう。
また独立の際は開業届の提出や、保険や年金の手続きなども必要です。特に保険や年金の手続きは退職後に行う期間が短めのため、極力急いで行います。
フリーランスとして生きるために最低限必要なスキル5つ

極端に言えば、スキルなしでも独立は可能です。ただしフリーランスで生き抜くためには、最低限のスキルが欠かせません。
フリーランスに最低限不可欠なスキルは、以下の5つです。
自己管理能力
フリーランスは自己管理能力が色々な面で求められます。同僚や上司がいない分、自分の仕事やプライベートの管理を1人で行う必要があるためです。
具体的にはスケジュールや体調、金銭の現状を把握し、適切に対処する能力と言えます。例えば仕事中に気分が悪くなったら休むようにするというものです。
誰からも命令されない自由がある一方、すべてを自分で管理しなければ持続しません。独立後は自分のこと全部に責任を持つ心構えが必要です。
決断力
独立する以上、自身で全てを決断する力も欠かせません。仕事の受注や単価の交渉、税金の申告方法など自ら決めるべき項目は多岐にわたります。
会社員であれば上司の指示で動く分、決断が求められる場面も多くはありません。しかしフリーランスは自身で決めなければ物事が進まなくなります。
1人の事業主である分、経営者目線で物事を考えて決めることも重要なスキルです。
行動力
行動力も決断力と同じくらい必要になります。代わりに動いてくれる人がいないためです。
案件の受注・納品など仕事に直接関係するものから、役所での公的な手続きや仲間との交流まで、全て自分で動かなければ何も得られません。
誰かが代わりに動いてくれることを期待するのではなく、極力自らの行動で満足する成果を掴み取る癖を付けるべきです。
コミュニケーション力
企業勤めと同じく、フリーランスでもコミュニケーション力は欠かせません。依頼者や相談者とのやり取りや対応の仕方が収入や将来の付き合いにも直結します。
もし口下手だったりコミュニケーションに自信がなかったりする場合は、誠実さを心掛けることが大切です。
依頼者のメッセージに迅速に返信したり、丁寧な言葉遣いをしたりするだけでも印象が良くなります。
情報収集力
最後に情報収集力も欠かせません。近年ではビジネスを取り巻く環境や仕事に必要な技術・手法が目まぐるしく変化したり、新しく出現したりするためです。
変化の激しい時代をフリーランスで生き抜くには、常に最新の情報に触れて対応していくことが求められます。
日頃から経済関係のニュースや書籍などを読んだり、仲間など様々な人と情報交換したりすることも大切です。
スキルなしの状態で案件を受注する方法3つ

スキルがない場合、案件を受注する方法がわからなくて途方に暮れるでしょう。実はスキルなしでも案件を受注できる方法がいくつかあります。
代表的な方法が以下の3種類です。
クラウドソーシングサービス
最も簡単な方法にクラウドソーシングサービスがあります。特にクラウドワークスやランサーズのような大手であれば、未経験歓迎の案件も多いです。
単価は安いものの、スキルなしの人にとっても受注しやすくなっています。できれば本格的に独立する前の訓練として受注してみるのもおすすめです。
クラウドソーシングサイトに関しては下記に纏めております。

知人・友人からの依頼
人脈の広さに自信がある場合は、知人や友人から案件を紹介してもらう方法もあります。
クラウドソーシングサービスを使う方法に比べて、気心知れた人に相談も兼ねて話しやすいです。
ただし親しい間柄を理由に安く受けるケースもあるため、報酬はしっかり交渉した方が良いでしょう。また紹介してもらう前に独立の報告を行うことも大切です。
フリーランス向けエージェント
もし営業や交渉に自信がない場合は、フリーランス向けエージェントに登録する方法もあります。
キャリアアドバイザーとの面談で実績やスキル、希望条件などを伝えれば、企業との交渉を代行してもらえる点で便利です。
また就業後に問題が発生しても、アドバイザーが代わりに対応してくれる点でも安心できます。

スキルなしでもできるフリーランスの仕事

フリーランスの仕事の中でも一部のものは特別なスキルが必要とされません。スキルなしでできる仕事に以下のようなものがあります。
Webライター
ライターはスキルなしでできる仕事です。特にクラウドソーシングサービスで応募できるものは未経験OKの案件も多く、デビューにはおすすめでしょう。
未経験OKの案件では、執筆作業もレギュレーションに沿っていればこなせます。ただライターで食べていく場合は、SEOなどの専門的なスキルも欠かせません。

ブロガー・アフィリエイター
ブロガーもライターと同じく、専門のスキルがなくても始められます。ブログを準備し、アフィリエイト広告を貼って紹介記事を書けば、クリック数などで収入になるものです。
ブロガーで稼ぐには時間がかかるため、長期的に継続することが最低条件といえます。加えて読まれやすくするためにSEOやマーケティングのスキルも身に付けていくべきです。

セドラー・転売ヤー
いわゆる転売で、仕入れ値と売値の差額で儲ける方法です。特別な資格やスキルは必要なく、スマホ1台で仕事できます。
また取引がネット上で完結するため、対面での取引に自信がない人も始めやすいです。
なおせどりでは商品の相場やニーズを把握することが欠かせないため、相場を調べられるアプリを活用すると良いでしょう。

ECショップ運営者
ネット上のお店であるECショップも、始める際に特別な知識やスキルは不要です。Baseなどのサービスもあるため、すぐにお店を構えられます。
ただし品物を揃えるためにまとまった費用が必要です。もし独立直後にECショップの運営を考えているのであれば、開業資金と合わせて準備しておくべきでしょう。
スキルがあれば稼げるフリーランスの仕事4選

フリーランスの世界では、スキルがあれば高収入が期待できる職種も多いです。代表的なものに以下の4つがあります。
ITエンジニア
様々なプログラミング言語を駆使してシステム開発するITエンジニアは、スキルで稼げる職種の代表例です。
種類が多いプログラミング言語は、十分な経験やスキルアップで使いこなせるようになるため、案件の単価も高い傾向にあります。
実績やスキルの高さによっては案件1つで報酬が100万円を超えるケースも多いです。一方長く継続するには最新の言語を身に付ける必要があるでしょう。

プログラマー
プログラマーもスキルさえあれば稼げます。ITエンジニアと同じくさまざまなプログラミング言語を使ってシステムやサイトを構築するためです。
ただシステムの全体像を決められるITエンジニアに比べて仕事の幅が狭いため、年収にも上限があります。将来ITエンジニアにキャリアアップするのもおすすめです。

グラフィックデザイナー
デザイン関係の知識や技術でイラストなどを製作するデザイナーも、スキルがあれば高収入が期待できます。
Adobeなどデザイン編集ツールやデザイン理論は習得に時間がかかる分、スキルを駆使できる人物はぜひ仕事を依頼したい相手であるためです。
加えてデザイン制作自体も高い専門性が求められる点と需要の高さから、報酬も高い傾向にあります。

Webデザイナー
Webサイトの構築を行うWebデザイナーも、スキルがあれば稼げる職種です。
Webデザインにはデザインの理論・知識のほか、HTMLなどコーディングスキルを使いこなせる必要があります。
Webデザインも必要なスキルを使いこなすには十分な知識や経験が欠かせません。特にWebサイト制作でデザイン・コーディング両方できれば高報酬も得られます。

まとめ
スキルなしでフリーランスになることは可能です。ただ生計を立てていくにはハードルが高めであるため、十分な事前準備を行うべきでしょう。
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