フリーランスは自分のスキルや個性を売り込んで事業運営などを行う分、スキルアップが欠かせません。一方フリーランスになりたい人も、準備する際に膨大な知識が必要です。
スキルアップも独立準備の知識を得るのもできるだけ手軽にできれば良いと思いますよね。手軽にフリーランス関係の学習をするのであれば本がおすすめです。
フリーランス関係の本は独立準備や税金関係、事業運営、営業など様々なジャンルのものがあります。今回はフリーランスにおすすめの本を20冊紹介しましょう。
今回の記事は以下のような人におすすめです。
- フリーランスになる準備をしている人
- 独立直後で事業運営に必要な知識が欲しい人
- スキルアップしたいと考えているフリーランス
Contents
フリーランスにとって本は羅針盤のようなもの
独立しようと準備中の人も、現役フリーランスとして仕事している人も、様々な場で本を読むでしょう。実際にフリーランスにとって本は羅針盤のような存在です。
フリーランスは仕事や営業、確定申告、セルフブランディングなどを自分でしなければいけません。しかし自分でしなければいけない分野が多い分、スキルアップが求められます。
スキルアップする際の最も手軽な手段が、本を読んで知識を吸収することです。本を通じてフリーランスは成長できるとともに、今後に向けたビジョンも考えることができます。
本はフリーランサーの未来を照らす材料になると言えるでしょう。
フリーランスになる準備でおすすめの本4冊
フリーランスとして独立する際も準備するべきことが非常に多いです。独立する日までにするべきことや知るべきことを把握する上で、本は非常に役立ちます。
独立の準備で役立つ本は以下の4冊です。
フリーで働く!と決めたら読む本
ビジネス作家の中山マコト氏が書いた本で、フリーランスとして生きるための戦略や心構えなどが記されています。現役フリーランスにとっても初心に戻る上で役立つ1冊です。
仕事を自ら選ぶなどフリーランスとして生きる意味を解説する内容であるため、フリーランスになった時のことをイメージする上でおすすめでしょう。
なお本の内容には会社員にも通じるものも含まれます。会社員の場合も自立した気持ちで仕事に向き合う際に役立つでしょう。
オールカラー個人事業の始め方
起業コンサルタントの中野裕哲氏が記した1冊です。開業届など個人事業を開業する際に必要な手続きについて解説しています。
開業の際は公的手続き以外にも、保険や税金、経理関係などの知識を予め身に付けておくことが望ましいです。本書では開業時に必要な知識も一通り網羅されています。
加えてエンジニアなど職種の例を用いてわかりやすく説明されているのも大きな特徴です。実際の手続きや準備の様子をイメージしながら知識を得られるでしょう。
フリーランスの教科書
税理士の三田村元宣氏と社会保険労務士の内海正人氏の共著で、税金や保険、年金の分野を中心にフリーランスが知るべき知識を詳しく説明しています。
いずれも独立後は全て自分で手続きなどすべきものであるため、独立前に読んでおいて損はありません。加えて契約や確定申告についての予備知識も得られます。
士業である2人のわかりやすい説明も多くの人に読まれる理由です。フリーランス関係の手続きを何も知らないところから読む際におすすめでしょう。
夢死ね!若者を殺す「自己実現」という嘘
ライター・編集者の中川淳一郎氏の書いた1冊です。過激なタイトルを使いつつ「自己実現」がもたらす暗い一面に警鐘を鳴らしています。
フリーランスには自由なイメージがある一方、自分で全てをこなす必要がある面も否定できません。フリーランスに対して夢を見がちであれば、是非読むべきでしょう。
フリーランスという生き方に対して、一歩下がって冷静に見つめる上でおすすめです。


フリーランスに不可欠な営業テクにおすすめの本3冊
フリーランスで活動する際、営業テクで自分で仕事を得ることが欠かせません。ただ営業力に自信がない人もいますよね。
営業テクを身に付けるには、以下の3冊を読むと良いでしょう。
フリーランスで行こう
イラストレーターの高田ゲンキ氏が、自らのフリーランス人生を例に独立準備や仕事の取り方、お金関係のトラブルなどをマンガで書いています。
全部で7章構成で、営業にも1章を割いているほど説明が詳しいです。著者が仕事を得られなかったくだりも含まれているため、失敗例も含めて営業を知るにはおすすめでしょう。
営業以外にも報酬不払いへの対処法や著作権も詳しく説明しているため、併せて読むと良いです。
伝える力
一般向けのわかりやすいニュース解説が人気の池上彰氏が、伝える力について解説しています。伝える上で必要な聞く力や書く力、話す力を上げるコツが豊富な1冊です。
フリーランスも営業マンと同じく対面や文面の営業で仕事を得るため、本の内容は営業の様々な面で役立ちます。本の分量も200ページ前後であるため、短時間で読みやすいです。
なお本書の内容はプレゼンや文章執筆でも役立つため、ライターや営業のフリーランスなどは必読と言えます。
雑談力が上がる話し方ー30秒で打ち解ける会話のルール
教育やコミュニケーションの研究で知られる斎藤孝氏による1冊です。営業でもアイスブレイクなどで欠かせない雑談力について書いています。
雑談力は見ず知らずの顧客を安心させる上で非常に重要なスキルです。顧客を安心させて警戒心を解かせる効果があるため、営業を知る上でおすすめの1冊に数えられます。
営業など仕事以外でも、初めて会う人や家族・友人などにも使える要素も豊富です。人間的魅力を磨く際に読んでも良いでしょう。

フリーランスが発信力を鍛えるためにおすすめの本3冊
フリーランスが仕事を得るには、営業以外にも発信力があると便利です。発信力を鍛える上で役立つ本に、以下の3冊があります。
起業家・フリーランスのための「ブログ・SNS集客」のキホン
Web活用アドバイザーの今城結実氏がSNSやブログによる情報発信のノウハウを解説している1冊です。SNS関係ではTwitterやFacebookなど媒体ごとに丁寧に解説されています。
初心者でもわかりやすいようにWeb活用のイロハを基本から説明しているのが特徴です。フリーランスでWebを扱うのであれば、本書を読んでWeb集客に踏み出すべきでしょう。
ブログの書き方講座:個人ブログ月間100万PVの手法
ブロガーの小川善太郎氏が、会社員時代以来のブログ運営経験を元にSEO対策の極意を解説しています。ブログ初心者でもSEOを理解できるように、スムーズに読める内容です。
加えて全ての職種で欠かせないユーザー目線の重要性を力説しているため、職種に関係なくおすすめと言えます。
他にもブログやメルマガを通じた利益化のテクニックに関する部分も読む価値ありです。
Twitterの教科書
数ヶ月でフォロワーを9,000人に増やした著者の経験を元に、Twitter運用のコツを解説しています。プロフィールや発信されやすい投稿などが丁寧に解説され理解しやすいです。
拡散性に優れているTwitterで仕事に繋げられたら、強力な営業ツールとして活用できるでしょう。日頃利用しているTwitterで仕事を受注したい人向けの1冊です。

仕事の進め方で参考にできるおすすめの本4冊
フリーランスの活動は仕事の進め方で左右される以上、時間活用やスケジュール管理が欠かせません。仕事の進め方を向上させるのにおすすめの本が以下の4冊です。
入社1年目の教科書
ライフネット生命創業者の岩瀬大輔氏が書いた、仕事に必要な3つの原則を解説する本です。新入社員だけではなくフリーランスなど全ての働く人が参考にできます。
本書に書かれている頼まれたことをやり遂げることや成果を早く出すことなどは、フリーランスでも必ず意識するべき内容です。
コツコツ成果を積み上げることを学んだり、現役フリーランスが仕事の進め方の反省やチェックをしたりする上でおすすめの良書でしょう。
エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする
時間関係の無駄を徹底して排除しつつ、最大限の成果を得るためのノウハウが解説されている1冊です。本当にやりたいこと・やるべきことに集中する重要性を知ることができます。
フリーランスにとって仕事の時間は、集中した分だけ収入の形で戻ってくる存在です。特に収入が不安定で、時間さえ足りないと感じるフリーランスには是非読むと良いでしょう。
72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいく
単なる手帳管理術に留まらず、時間との向き合い方について考えさせられる1冊です。時間を効率良く使うために時間への考え方を変えることの大切さを語っています。
時間やスケジュールの管理もフリーランスにとって重要な仕事のうちであるため、時間への向き合い方もスキルアップしていくことが必要です。
本書を読めば、時間がないという思い込みから解放されるヒントを得られるでしょう。
著作権で迷ったときに開く本Q&A イラストレーターのための法律相談
フリーランスにとって著作権は非常に身近な著作権を解説した本です。著作権に関する事例をQ&A形式でわかりやすく説明しているため、著作権の入門書として活用できます。
本書ではイラストレーターが対象になっているものの、著作権は実際にはデザイナーやライター、ブロガーなど様々な職種で関係する存在です。
著作権を理解して正確に活用できるように、職種に関係なく早めに一読すると良いでしょう。

お金や経費とうまく付き合う際におすすめの本3冊
フリーランスは収入が不安定である分、お金や経費について意識する必要があります。お金や経費とうまく付き合うコツを身に付けるには、以下の3冊がおすすめです。
年収200万円からの貯金生活宣言
万一の場合に貯金を多く積み立てておきたいフリーランスにおすすめの1冊と言えます。本書では貯金の重要性から入り、実践的な貯金術をレクチャーする内容です。
貯金以外にも経費の使いどころやお金の適正な使い方、無駄を削減する方法などにも触れています。フリーランスに不可欠なお金への向き合い方を学べるでしょう。
経費で落ちるレシート・落ちないレシート
税金を申告する際に欠かせない経費の考え方を習得できる1冊です。経費の考え方の大元と言える経費の線引きや経費化するためのコツが詳しく解説されています。
特に経費として申告する際のコツは、具体例を用いているため非常にわかりやすいです。
経費計上は最初の確定申告から行うため、独立したばかりのフリーランスは是非読むと良いでしょう。また日頃の経費への考え方を見直したい人にもおすすめです。
最新知りたいことがパッとわかる勘定科目と仕訳が見つかる本
経費入力で迷いがちな勘定科目や仕訳を理解する上での良書と言えます。プライベート用クレジットカードで備品を買うなど判断に迷う場合に備えて手元に置いておきたい1冊です。
フリーランスとして活動する限り、勘定科目とは切っても切れない関係になります。慣れればうまく分類できるとはいえ、実際迷うことも多いため、1冊は欲しいところです。

フリーランスの税金を知る上でおすすめの本3冊
自分で事業を営むフリーランスにとって、税金は身近であるとともに分かりにくい部分もあります。以下の3冊は確定申告や税金の知識を身に付ける上で強力な味方になるでしょう。
フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました
2005年の出版以来、フリーランスにとっての確定申告や節税のバイブル本とされてきた1冊です。
著者でフリーランスのきたみりゅうじ氏が税理士に質問する体裁で、フリーランスにありがちな税金関係の疑問に答える内容になっています。
分量も数時間で読み切れるほど軽く、Q&A形式でわかりやすいです。青色申告や消費税関係のお得な情報も満載であるため、独立前や直後に読むと良いでしょう。
フリーランス・個人事業の青色申告スタートブック
公認会計士・税理士の著者がフリーランスにさまざまな恩恵を与える青色申告を詳しく解説する1冊です。税務署への青色申告の届け出から申告書の作成方法までを網羅しています。
青色申告は申告の方法が複雑である一方、最大65万円の特別控除や経費枠の拡大などメリットの多い存在です。早めに読んで確定申告で得できるようにすると良いでしょう。
お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
フリーランス漫画家と税理士のやり取りを通じて、フリーランスが税金関係で損しない方法を学べる1冊です。8割がマンガであるため、読みやすさと理解しやすさを備えています。
税金の種類から節税の方法、経費、確定申告の方法など税金関係の知識を一通り知れる内容です。難しい用語もわかりやすく説明されているため、税金アレルギーも消えるでしょう。

まとめ
今回はフリーランスにおすすめの本を20冊ご紹介しました。独立準備や営業の方法、発信力など多岐にわたる中から選ばれた本を読めば、フリーランス活動が充実するでしょう。
同時に独立してから極力早めに読んだ方が良い本も何冊かかありました。フリーランス1年目から実用できる内容であるため、是非読んでおくべきです。
フリーランスにとって本は手軽なスキルアップの道具であり、未来を示す羅針盤のようなものと言えます。時間に余裕があるときにぜひ活用すると良いでしょう。